最新版!統計から見る大人の中耳炎動向
こんにちは、ヒゲもやしです。つい先日、待ちに待ったアレが発表されました。ここんと当サイトの更新を怠っておりましたが、アレの発表があったからには、こうしちゃいられません。やる気スイッチ、ォォオーーーーンッッ!!(水木一郎風)
さて、そのアレとは…
「患者調査 平成26年」
…ん?知らねえって?失礼しました。個人的に盛り上がり過ぎてしましました。詳しく解説しますね。
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患者調査
患者調査とは厚生労働省が実施している調査です。10月中旬の3日間のうち医療施設ごとに定める1日において、入院及び外来する患者の性別、出生年月日、患者の住所、受療の状況等を集計します。つまりある時点での傷病の総患者数がわかってしまう、3年に一度行われる全国規模の調査なんでっす(自慢げ)。
3年に一度ということで、前回は平成23年、今回は平成26年10月のとある日に調査が行われました。結果が公表されたのが平成27年12月17日なので、結果公表までにかかった期間は1年以上!集計にとんでもない時間がかかるんです。
そんな厚生労働統計の中ではオリンピック級の扱いを受けている患者調査、なぜ待ちに待っていたのかと言いますと、この調査は傷病毎の患者数、つまり中耳炎の患者数も集計されております。しかも年齢別に集計されますので、文字通り「大人の中耳炎」の患者数が分かってしまうのです。
中耳炎を発症している大人の方々、自分は特異な体質なのか?脳みそだけでなく耳も幼児級なのか?(失礼)と落ちこんでいることでしょう。そんな方々に「大人の中耳炎はそんなに珍しい事ではないのだよ、仲間は大勢いるんだよ(ニッコリ)」と声を大にして伝えたいのです。しかもその根拠となる確かな統計結果を示すことができれば、より安心することでしょう。さあ、みんなで安心しましょう。
そんな中耳炎の女神(おっさんだけど)がお届けする、大人の中耳炎の動向です。
中耳炎の患者数
まずは中耳炎の総患者数から紹介しましょう。患者調査は10月のとある1日を対象に調査が行われますが、総患者数は調査日当日に通院していない患者数も加味した、まさしく「総」患者数なのです。さて、中耳炎の総患者数は…
21万9千人
少ないようにも思えますが、581人に1人の割合ということは、そこそこ多いですね。しかしこれは全年齢の集計です。中耳炎の発症が乳幼児に多いため、大人に限定すると患者数はぐっと減ります。大人(20歳以上)の中耳炎の総患者数は…
11万2千人
936人に1人の割合です。意外と多い!実は中耳炎の患者は乳幼児に次いで、高齢者が多いのです。当サイトは働き盛りの大人を対象としたサイトなので(いつ決めた?)、20~59歳の患者数に絞りこむと…
2万2千人
2857人に1人の割合です。ちょっと心細くなりますが、確実に患者はいます。一人ではありません!でも身近な人に経験者が居ることは稀ですね…安心してください、当サイトがそばにいますから(笑)
この割合だと、一般的にはそこそこ珍しい傷病と思われても仕方ありません。職場の上司や同僚が心配してくれないのも納得です。大人の中耳炎の辛さを理解してくれる上司は皆無といっていいでしょう。だからといって上司を恨んではなりません。心無い言葉を浴びても大人の対応をしてくださいね。もし理解してくれる上司が居るならば、その人は神様か経験者でしょう。
続いて、中耳炎患者の年齢分布をグラフ化しました。
各年齢階級の総人口には偏りがあるので、10万人当たり何人いるかを指標とした有病率としてもグラフ化しました。つくづく大人の中耳炎って少ないんだなぁと思わされます。
中耳炎患者数の推移
患者調査は昔から行われていますので、患者数の推移をグラフ化してみます。まずは全年齢の総合計です。
年によって多少の差はありますが、増減なしといったところでしょうか。
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続いては、未成年、大人(60歳未満)、大人(60歳以上)の3グループに分けてみました。まずは未成年から。
こちらも多少の差はありますが、増減なし、またはやや増えているといった印象です。
そして、我らが。働き盛りの大人、20歳~59歳のグループです。
??!!減ってる!明らかに減少しています。患者数はこの20年で1/4以下までに減少しています。なぜ?
ちなみに、60歳以上のグループはこちらです。
こちらは増加傾向ですね。高齢者人口の増加も要因の一つかもしれません。
しかし、働き盛りの大人の中耳炎は減少していることが判明しました。なぜでしょう?思い当たるのは喫煙です。喫煙が中耳炎の原因の一つとも言われていますが、喫煙率の低下が、中耳炎患者の減少に関係しているのかもしれません。この件に関しては、もうちょっと詳しく調べてみたいと思います。判明次第報告しますね。
まとめ
患者調査 平成26年によると、
働き盛りの大人(20歳~59歳)の中耳炎患者数は2万2千人
この20年で1/4以下に減少している(喫煙率低下が要因?)
次回の「患者調査 平成29年」が待ち遠しい!
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コメントありがとうございます。転載についてのご相談ということで、入力して頂いたメールアドレス宛に返信させて頂きました。ご確認よろしくお願いします。