大人の中耳炎日記

大人の中耳炎体験を公開!中耳炎で悩んでるやつぁ、オラんとこさ来ーーい!!

大人と子供の中耳炎の違いは何なのか?調べてみました

      2015/11/10

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こんにちは、ヒゲもやしです。

当サイトは、大人の中耳炎患者の地位向上と再発防止を使命としているため(大げさ)、大人を対象とした記事ばかりですが、中耳炎患者の大半は乳幼児であることも事実です。今回は原点に帰って「大人」だけでなく「子供」「乳幼児」「赤ちゃん」にも目を向け、大人と子供の中耳炎の違いについて考えてみます。大丈夫、わたくし子供の扱いには慣れております、多分、うん、無理かな…

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大人と子供の中耳炎の違いは何か?

違いといっても病名は同じですから、基本は同じはずです。ここでは、中耳炎の発症理由や後遺症等、年齢特有の違いに着目し、大人と子供の中耳炎を考えてみたいと思います。ちなみに、ヒゲもやしも幼い頃に中耳炎を繰り返していたらしいのですが、綺麗さっぱり忘れてしまいました。両親に聞いても当時の苦労は覚えていないとのこと、そんなもんです。

 

乳幼児が中耳炎になりやすいのはどうしてか?

子供、特に乳幼児は中耳炎になりやすいのは既成の事実ですね。では、どうしてなのか、どのような違いがあるのかを考えました。3つの違いがあることが判明しました(早っ)。

①耳管の機能の違い

中耳炎を語る上で、最も重要な器官といっても過言ではないのが「耳管(じかん)」です。中耳炎は、喉や鼻の粘膜に潜む細菌やウィルスが、耳管と呼ばれる管を通って中耳に達し、炎症を引き起こす病気だからです。10歳未満の子供、特に乳幼児の場合は、耳管周りの筋肉が発達しておらず、耳管を開閉する能力が未熟です。そのため、耳管が開いている状態が多く、細菌やウィルスが侵入しやすい状態となります。ルー大柴風に言うと、耳管がオープンなので、細菌がウェルカムな状態なのです。

大人に比べて、乳幼児の中耳炎が多いのは、上記がリーズンのひとつとして挙げられます。

10歳以上になると、耳管周辺の筋肉が発達し、耳管が閉じた状態、つまり塞がるようになります。塞がった状態では内耳の圧力を調整できないため、嚥下(えんげ)とも呼ばれるつば等を飲み込む動作を行ったときに、耳管周辺の筋肉が動き、耳管を開く動作が行われます。自動車や電車でトンネルに進入した時の耳がキーンとなった状態で、つばを飲み込むとこのキーンが改善されるのはこのためです。俗に言う耳抜きの一種ですね。

 

②耳管の構造の違い

先ほどは耳管の機能の違いを説明しましたが、構造も違うのです。一般的に子供の耳管は、大人よりも短く太く角度が緩やかであると言われています。どういうことかイメージしやすくするために、がんばって絵にしてみました。

まずは大人です。

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続いて子供です。

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耳管の構造の違いについて、お判りいただけたでしょうか?

何故、このような違いがあるのかは、単純明快です。成長するにつれて、顔が長く広くなるためです。厳密には目・鼻・口・耳のそれぞれが遠ざかるため、それに引っ張られて、耳管が長くなり、同時に角度が急になって行くのです。

耳管が短い状態というのは、細菌やウィルスにとって侵入する経路が短いことを意味しており、中耳への侵入が容易になります。同じように、耳管の角度が緩やかだと、重力の影響を受けにくくなり、中耳へ侵入しやすくなります。

このように、年齢によって耳管の構造の違いがあるため、乳幼児の中耳炎が多いのです。

 

③風邪に対する免疫力の違い

風邪は中耳炎の天敵です。風邪によって、鼻や喉の粘膜が炎症を起こして細菌やウィルスが増殖し、耳管を通って中耳に達し炎症を引き起こすからです。ほんと、悪いやつなのです。わたくし、ヒゲもやしの場合も、ひどい鼻風邪から中耳炎になりました。中耳炎の「ち」の字どころか、「た行」すら予測することなく、完全に油断していたのです。

このように風邪から中耳炎に発展するケースがあり得るのです。そして、大人よりも子供の方が風邪をひきやすいことは、言うまでもありません。最大の理由は免疫力が弱いためです。成長とともに免疫力が高まっていき、風邪をひきにくくなるのです。

 

以上の3つの理由で、大人に比べて子供、特に乳幼児が中耳炎を発症しやすいのです。納得する反面、いい歳して中耳炎になった俺って…と軽くへこんでしまいます。気を取り直して、次へと参りましょう。

ここまでは、発症の原因に着目しましたが、次は観点を変えてみましょう。

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症状の違いについて

中耳炎の基本的な症状に変わりはありません。しかし、感じ方や後遺症に関して、大人と子供で違う点が出てきます。

①痛みの感じ方の違い

中耳炎で痛みを感じるシーンは3つ考えられます。一つ目は、中耳が圧迫されることによる痛み、もうひとつは鼓膜切開時の痛みです。そして最後は心の痛みです。

1つ目の中耳が圧迫されることで発生する痛みには、鼓膜の痛みや耳奥の痛み、頭痛が考えられますが、これらに関しては、大人と子供で明確な差は無さそうです。乳幼児は症状を正確に伝えることができないため、痛みに鈍感なのか?と思われることもありますが、痛みはしっかりと感じているのです。泣いていたらちゃんと心配してあげてくださいね。

【追記】2015.11

こちらでも説明していますが、鼓膜は年齢と共に厚みを増すと言われており、歳を重ねる毎に強度が増して行きます。そのため、大人ほど鼓膜が破れにくくなるのです。

子供の場合、中耳炎を発症すると、中耳内に膿が溜まりますが、溜まりに溜まるとその圧力に鼓膜が耐え切れず、鼓膜がその力によって破け、膿が排出されることは珍しくありません。

ですが大人の場合は、前述したとおり鼓膜の強度が増していますので、そう簡単には破けず、時間と共に圧力が上昇し、痛みも増して行くのです。ああ、大人って大変!

2つ目の痛みである、鼓膜切開時の痛みも、一つ目と同様に大人と子供で痛みは変わらないのでは?と思う方もいるでしょうが、そうではありません。乳幼児の場合はコミュニケーションが満足に行えないため、鼓膜切開する際も、乳幼児にとってはなんの心構えも無く、いきなり処置されます。かわいそうな反面、プラスになるのです。知らないほうがよかったというやつです。

大人の場合、鼓膜切開前に医師から詳細な説明を受けます。なおかつ切開に備えて麻酔もします。ジェットコースターが急降下する前にじわりじわり上昇するがごとく、鼓膜切開に対する恐怖がじわりじわりと増大するのです。

しまいには「麻酔するけれども、痛みを感じることはあります」なんて釘刺された日には、不安で胸が張り裂けそうになります(情けない大人です)。このように鼓膜切開前から、構えてしまうのです。何の前触れもなく、説明も無く処置されるよりも、数倍も痛みを感じることになるのです(個人の感想です)。

いやぁ、ほんとに痛かったよ!思い出すだけで、目が潤む!

そして最後に心の痛み。大人の中耳炎はまだまだ認知が十分とは言えません。そのため、学校や職場での理解が得られず、休暇をとり辛いこともあるでしょう。また、通院の日を先延ばししてしまう方もいるでしょう。外見は健常者なので病人に見えません。

そのため心配されることもなく、だれにも相談できず、ストレスを抱え込んでしまいます。さらに、難聴との闘いも忘れてはいません。この点については後述することにしましが、とにかくストレスが積み重なって行くのです。

それにひきかえ、乳幼児は気楽なもんです。自分の将来に不安を抱くこともありません。媚を売ることもなく、自分に正直です。思い通りにならない時は、泣けばいいのです、我慢してストレスを溜め込むこともありません。ほんとうらやましい。だから子供はかわいいのです!(無理してない?)

 

②後遺症の違い

中耳炎から内耳炎を発症するケースがありますが、中耳炎に比べて内耳炎というのはより深刻です。内耳は他の耳の器官よりも重要な役割を担っています。それは聴覚平衡感覚を脳に伝える感覚神経を持つということです。そのため、内耳が炎症を起こすと、これらの難聴やめまい等の症状が発生するのです。

しかも難聴に関しては、一度機能が低下してしまうと、元の機能レベルまでに回復することが難しいとされています。このため、中耳炎から内耳炎を発症し、後遺症として難聴が残ってしまうことがあるのです。これにはわたくしもびびりました。おかげさまで内耳炎は発症しませんでしたが、日々びくびくしたものです。

内耳炎は年齢に関係なく発症すると言われていますが、厚生労働省の平成23年患者調査によると、内耳炎患者(その他の内耳疾患)3万7千人の内、35歳以上の占める割合が100%となっています。年齢別の患者数は四捨五入されてしまうため、子供の患者が全くいないことは考えにくいのですが、明らかに大人が多いのです。

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また、以下の行為が内耳炎のリスクを高めるというがありますが、これを読むと内耳炎患者のほとんどが大人であることに納得してしまいます。

・喫煙している
・大量に飲酒する
・アレルギーの病歴がある
・疲労が続く
・極度なストレスを感じている
・何らかの処方薬や市販薬(特にアスピリン)を服用している

まさに大人が抱える様々な問題がすべて内耳炎のリスクになっています。うーん、大人って大変。

と、内耳炎からの難聴という恐ろしい後遺症が待ち構えているのも、大人の中耳炎に多い悩みなのです。

 

まとめ

長々と書いてしまいましたが、大人と子供(特に赤ちゃん、乳幼児)の中耳炎の違いについてまとめます。

・子供に中耳炎が多い理由は、耳管が未発達な事と、免疫力が弱い事

・大人の中耳炎には、難聴を引き起こす恐れのある内耳炎を併発する可能性がある

子供も大変だけど、大人も大変なのです。一緒に頑張りましょう!!

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