中耳炎の人がアルコールを我慢しなければならない5つの理由
2016/03/08
こんにちは、ヒゲもやしです。今年の裏目標は「焼酎を楽しむ」です。ビール・日本酒・カクテルは美味しくいただいているのですが、焼酎を飲む機会はほぼゼロです。新境地を開拓すべく、ひっそりと今年の「裏」目標にしました。
引き続き、酒に関する内容ですので、未成年の方は読まずにそっと閉じてください。妊娠している方は、旦那のためと思って読んでください。極度にアルコールに依存していると思われる方は専門医に相談しましょう。
酒の一滴は血の一滴
酒を飲めない人は人生の半分を無駄にしている。酒を飲む人は人生の大半を無駄にしている。
酒は百薬の長、万病の元
お酒にまつわる名言は数知れません。それだけお酒というものが生活、人生、いや文明に深く根付いていることを表しているのだと思います。人類は数え切れないほど多くのお酒を生み出しましたが、もはや、お酒そのものが人類を進化させたといっても過言ではないでしょう。
はい、お察しの通り、わたくし、お酒大好きであります。ひげの悪口は許せても、酒の悪口だけは許しません。と、あんまり酒への思い入れを語りすぎると、ガチなアル中と思われてしまうので、この辺で止めておきます。
今回は、中耳炎を経験した大人ならば、誰もが悩んだであろう、中耳炎発症中のアルコールとの付き合いかたについて、考えてみたいと思います。
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中耳炎を発症中に、お酒を飲んでも良いですか?
そう聞かれて、「自分の身体が欲しているならば、飲むが良い」なんて粋な答えをしてくれる医者さんなんて居るわけがありません。これぞ愚問というやつです。
そもそも、普通の方は中耳炎を発症中にお酒を飲むという発想自体ないと思います。しかし、世の中広いのです。どんな時でも、どんな状態でも、アルコールを飲まなければやってられないという人種も居るのです。
ええ、分かります。「飲みたい!」というその欲求。人は年齢を重ねるに従い、様々な欲求が減退しますが、飲酒欲求は逆に強くなるとも言われています(個人的な調査による)。
わたくし、ヒゲもやしはアルコールとはうまくお付き合いさせてもらっておりますが(断言)、中耳炎を発症している最中も、お酒を欲する信号を脳内に感じとるケースがありました。
しかしながら、その欲求に勝つことができ、なんと発症25日目の完治宣言まで、禁酒することに成功いたしました!
…
…
あれ?反応が薄いな、あたりまえだって?
1ヶ月近く禁酒したことのつらさを語りだすと、依存患者の社会復帰体験サイトと勘違いされてしまいそうなので、ここらで止めておきます。
なぜ、中耳炎を発症中にアルコールを摂取してはいけないのか?
中耳炎の発症中・治療中にお酒を我慢しなければならない5つの理由を挙げたいと思います。個人的な経験と情報収集によって導き出したものなので、これを読んで、こうしちゃいらんねぇ、かかりつけの先生に報告だー!なんて事はご遠慮願いたい。
理由① お酒と一緒に薬を併用すると、薬の作用が変わってしまう
薬の種類によって、作用が弱くなったり、逆に強くなるものがあります。これは常識ですよね!(自分に言い聞かせる)。
しかしながら、知っている人も居ると思いますが、本当にお酒との組み合わせの悪い薬の場合、薬局でプリントアウトされる簡単な薬の説明書に、アルコール飲まないでね♪の記載があります。もやしも過去に1回だけ(咳止めの薬だったと思う)、見たことがあります。
じゃぁ、表立った注意書きのない薬なら大丈夫なんて思わないで下さい。中耳炎の治療には多くの薬を使用します。薬もアルコールと同じく肝臓で分解されるので、肝臓への負担を抑えるたにも、飲酒は止めてください。
理由② 飲酒は、鼻づまりを引き起こす
鼻づまりは中耳炎の天敵です。鼻水中の細菌やウィルスが耳管を通って中耳に進入し炎症を引き起こすのが中耳炎です。鼻がつまっている状態というのは耳管に細菌が進入しやすい状態のため、中耳の炎症が長引いてしまいます。
そして、飲酒は鼻腔の血流や粘膜に変化を与え、鼻づまりを引き起こすと指摘されています。私ヒゲもやしは、「飲むと何を言っているのかわからない」とよく言われます。滑舌が悪いのは元より、アルコールの摂取によって、鼻がつまり、声が通らなくなっていると思われます。決して酒癖が悪いのではありません(冷静に分析)。
理由③ 飲酒は、耳管を塞いでしまう
アルコールの作用によって、血流が良くなると、中耳と咽頭を繋ぐ耳管が細くなってしまいます。こうなると、中耳腔から染み出てくる炎症性の水が溜まってしまい、滲出性中耳炎を引き起こしてしまいます。
耳管が細くなると、理由②の細菌が耳管を通って進入するケースがないと思う方もいるでしょうが、鼻水中の細菌はわずかな隙間でも侵入可能ですので、ご注意を。
理由④ 飲酒すると寝つきが良いが、夜中に目覚める
アルコールは、レム睡眠を減少させるため、夜中に目を覚ますことが多くなると言われています。また、利尿作用によって、トイレで目が覚めてしまうということも忘れてはなりません。
闘病中というのは、身も心も疲れた状態になります。特に大人の中耳炎は完治までに地味に時間を要します。疲れを残さず、長期間治療に専念することが重要となります。
そのため、飲酒によって十分な睡眠時間が確保できず、満足に休養できない状況は、中耳炎の治療に悪影響を及ぼす可能性があります。
理由⑤ 飲酒によって気が大きくなる
これは盲点ですが、重要なポイントです。「酒の力で」という言葉通り、アルコールは人の性格を変えてしまいます。お酒を飲んだときの、気の緩み、気が大きくなるあの状態は、心地よささえ感じます。その代償として、何をするにも大胆になり、行動が雑になってしまいます。これが中耳炎に良くないのです。
中耳炎の治療中は、鼓膜切開によって鼓膜が炎症をおこした状態になることが往々にあります。このようなときは、鼻をやさしくかみ、鼓膜が損傷をうけないように注意したり、シャワーの水が鼓膜に進入しないように注意する必要があります。
お酒を飲んで、行動が雑になると、中耳炎の治療中であることを忘れて、鼻を強くかんだり、両方の鼻を同時にかんだりし、内圧が急激に上昇し鼓膜を傷つけてしまう恐れがあります。同様にシャワー中も注意を怠ってしまうことがあります。酒の勢いで川に飛び込んでしまうことも考えられます(そこまで飲むなよという話)。
飲酒すると、机の角に足の小指をぶつける確率が52倍に跳ね上がるというデータもあります(個人的な経験による調査)。中耳炎のように日常の生活で注意すべき行動が多い傷病の場合は、飲酒を避けるべきです。
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どうやって禁酒したら良いのか?
先にも述べていますが、大人の中耳炎の治療には、時間を要します。その間ずっと、アルコールを断つなんて、拷問でしかありません。どうしたら、お酒を我慢することができるのでしょうか?
ヒゲもやしが禁酒に成功した秘訣をお教えしましょう。
なんて偉そうなことをいっていますが、簡単です。この言葉を覚えてください。
「禁酒すること自体が、至高の酒の肴になる」
休肝日明けのビールのうまさを思い出してください。禁酒したことによって、普段のビールが数倍、数十倍もおいしく感じられることは、間違いありません(断言)。
ヒゲもやしは25日間禁酒しましたが、禁酒明けのあのビールのうまさといったら、もう、身体がとろけるのではないかと錯覚するぐらいの美味しさがありました(ちょっと表現がやべぇ)。
中耳炎を治したい!という思いはもちろん重要です。アルコールが与える悪影響を覚えておくのも重要です。でも、それだけでは禁酒は困難です。なので、こう考えてください、禁酒明けのビールはうまい、期間が長くなればなお更だ、と。寝かせてこそ本領を発揮するアルコールはたくさんあります。完治宣言後に最高のビールを飲むというご褒美を糧に、少しの間だけ酒を断ちましょう!
まとめ
おさらいです。中耳炎の人がアルコールを我慢しなければならない5つの理由です。
理由① お酒と一緒に薬を併用すると、薬の作用が変わってしまう
理由② 飲酒は、鼻づまりを引き起こす
理由③ 飲酒は、耳管を塞いでしまう
理由④ 飲酒すると寝つきが良いが、夜中に目覚める
理由⑤ 飲酒によって気が大きくなる
これだけ、中耳炎発症中にお酒を飲んではいけない理由を挙げたので、飲む気が失せたならば、結構なことです。大人の中耳炎は、難聴という後遺症を抱えるケースも少なくありません。ちょっとくらいならいいやという気の緩みが、一生の後悔を招くことがあります。
「今日も元気だビールがうまい!」
なんて素晴らしい言葉でしょうか。お酒は健康な状態で飲むものです。後ろめたい思いをして飲んでもおいしくありません。どうせ飲むなら、おいしいお酒を飲みたいですよね!
最後にもやしからのアドバイスです。
「中耳炎の治療中はお酒は控えましょう」なんて生ぬるい言い方はしません。私の伝えたいことは。。。
「今すぐ酒を断て!この野郎!」
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現在私は滲出性中耳炎に悩まされています。 がしかし、毎日飲み続けて来ました。
これからしばらくは酒を断とうと思いました。 耳鼻科医たちは、「水泳以外の運動はやっても構わない。マラソン大会に出場してもOK!」と言いました。 内科医の夫は「安静にしているべきだ」と申しますが、私は5~10km位の大会ならば良いだろうと勝手に判断して出場しています。 どちらが正しいのか判りません。
コメントありがとうございます!
お医者さんによって、運動に関する意見が分かれているんですね。でも迷うことはありません。このような時は、治療にプラス方向に働く意見を全て取り込めばいいのです。
傷病を100%完治することのできる医師は存在しません。神様みたいに注目される名医はいますが、誤診が無いとは言い切れ無いでしょう。また、お医者さんはコンピューターでは無いので、インプット(症状、病歴、検査結果等)が同じでも、医師によってはアウトプット(治療方針、処方薬等)が異なります。
ですので、今回のように、複数の意見が出た場合は、一人の医師の助言だけ聞くのではなく、完治に近づくと思われる意見をできるだけ取り入れることが、治療に効果的と考えられます(ただし投薬や治療行為そのものを個人の判断で併用するのは禁止ですよ。また積極的に複数の医師に助言を求めることが適切でない場合もあり得ます)。
内科医の旦那さんの意見もそれなりの根拠があっての事だと思いますので、素直に従ったらどうでしょうか。長距離走が滲出性中耳炎の治療に効果的という文献も探した感じ無さそうですし。
最後に…
断酒を決意されたのこと、素晴らしい!頑張ってください!
何かと誘惑が多いと思いますが、ひたすら耐えてください!応援してます!
完治したら、最高にうまいお酒が待っていますよ♪