中耳炎を発症しやすい季節はいつ?月別に中耳炎の発症傾向を調べてみた
2015/03/25
こんにちはっ!ヒゲもやしでっす!
新しい年がスタートしました。思い出すだけで「あ゛っーー!」っと叫びたくなる恥ずかしい失敗も水に流せます、そんなわけでテンション上がってます(←一体どんな失敗なのか…)。
ヒゲもやしの今年の目標は…
「STOP!中耳炎」
はい、ボケなしの真っ向勝負です。再発だけは避けねばなりません。
そのためにはどうするか?
……
うん、ノープランです。どうしたらいいんでしょうね?そんなわけで、中耳炎について調べてみれば何かわかるかなという思いで、今年も様々なネタを考えて行きます。
それでは、今回は中耳炎を発症しやすい季節を考えてみます。
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中耳炎を発症しやすい季節を調べるんじゃい!
ふと思いました「中耳炎を発症しやすい季節っていつなんだろ?」
これまで、中耳炎を発症しやすい年齢、都道府県を調べて来ましたが、今回は季節をキーワードに調べてみたいと思います。中耳炎を発症しやすい県トップの三重の方はドキドキしながら、発症しにくい県トップの秋田の方は、他人事でお読みください!
どうやって調べる?
これまでは、中耳炎の患者数を把握するために、厚生労働省が3年おきに実施している「患者調査」の結果を利用しました。しかしこの結果は、10月のとある1日の調査データです。そのため、発症しやすい季節を調べることはできません。残念!
でも大丈夫です、この手の調査は他にもあります。それが、厚生労働省が毎年実施している「医療給付実態調査」というやつです。
【医療給付実態調査】
医療保険制度加入者の受診状況を年齢別、疾病分類別等様々な切り口から観察し、医療保険制度の健全な発展のための基礎資料を得ることを目的とする。調査の時期は、毎年四半期ごと(3月末日、6月末日、9月末日、12月末日)とする。
もちろんこの調査においても、「中耳炎」という集計項目があるため、利用させていただきますよ!そして、この「四半期ごと」というのが、今回求めていたフレーズなのです。やるね!厚労省!!
医療給付実態調査… あれれ?
早速、医療給付実態調査の統計データをダウンロードしたぞ!いざっ、ファイルオープン!
ってあれれ、四半期ごとの調査結果がない!?
通年の調査結果は山ほどあるのに、肝心の四半期ごとのデータが見当たらないのです。Why?いろいろと探してみましたが、見つからず。くぅーーー、畜生!使えねーじゃねーか!なんだよ、期待させやがって、血税を何に使ってやがるんだ、厚労省!
と怒りの収まらないもやしですが、医療給付実態調査は文字通り、医療給付の実態調査です。通年の結果が重要であって、四半期ごとの結果を公表する理由はないのです、当然といえば当然。ちょっと血圧が安定してきました♪
さあ、壁にぶち当たりました。どうしよう?あきらめの悪い男、ヒゲもやしは、使えるデータがないかネットの世界を徘徊するのです。
使えそうなデータ発見!
徘徊すること数時間、発見しました!途中、麻雀の点数計算覚え方サイトに立ち寄ることもありましたが、とにかく新データ発見!気分はまさにコロンブスです。そして、そのデータとは、「協会けんぽ」の医療費基本情報データです。
【協会けんぽ】
中小企業等で働く従業員やその家族の皆様が加入されている健康保険(政府管掌健康保険)は、従来、国(社会保険庁)で運営していましたが、平成20年10月1日、新たに全国健康保険協会が設立され、協会が運営することとなりました。この協会が運営する健康保険の愛称を「協会けんぽ」といいます。
平成26年9月末の加入者数は 3,604万4千人と、日本最大の保険者(医療保険引受人)です!日本国民の3分の1が加入している健保のデータならば、信頼性は抜群!よくやった、協会けんぽ!(もやしは加入していないが)。いつかお世話になる時はよろしくね!
協会けんぽの医療費基本情報を使います
医療費基本情報も四半期毎に公表しているのですが、なんと月別のデータもあるんです!よっ!太っ腹!そんなわけで、月別のデータを利用しちゃいます。
50万レコードを超える巨大なCSVファイルを何十個とダウンロードし、解凍すること計420MB!ハードディスクからうれしい悲鳴が聞こえてきます!
協会けんぽ様様です。足向けて寝られません。それに引き替え、厚労省は、ちっ
というネタはこれくらいにして、分析開始です。厚労省、アイシテルヨ(←超テキトー)
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月別の中耳炎診療件数をグラフ化してみた
ちなみに、使えない厚労省の患者調査の単位は人数でしたか、協会けんぽの医療費基本情報は、診療件数になります。早速、2013年の1月から12月の中耳炎診療件数をグラフにしました。
予想に反して、月別の差は大きくありませんが、それでもそこそこの差はあります。2013年においては3月の診療件数が最大です。続いて5月,12月と続きます。最小は8月です。その差は2万件強ですね。
1年だけ調べても、信頼性がアレなんで、2010年から2013年までの4年分を集計し月別の平均値を算出、分布を百分率にしちゃいました(こういうの、大好き)。
やはり3月,5月,12月が9%を超えて、高い割合を示していますね。どちらかというと、夏のみが低く、それ以外の季節が高いと言えるかと思います。
夏は中耳炎が少ない?
これまでにも中耳炎の原因について調べましたが、多くは風邪により増殖した細菌が中耳に侵入することが原因で発症します。気温が高く湿度の高い夏は、ウィルスの活動が弱まるため、風邪をひく患者も減少し、中耳炎の件数も減っているのだと思われます。
季節の変わり目に多い?
夏以外の季節を見ると、季節の変わり目に中耳炎の診療件数が伸びているように思われます。寒さが一気に強まる12月、寒さが一気に和らぐ3月は、まさに季節の変わり目です。
ちなみに、気象庁の季節の定義は以下です。
- 春:3月から5月までの期間
- 夏:6月から8月までの期間
- 秋:9月から11月までの期間
- 冬:12月から2月までの期間
季節の変わり目には体調を崩しやすいと言われていますが、その通りの結果なのではないでしょうか。
しかし5月はなぜ?気候的にも過ごしやすいはずなのに?花粉症と関係があるのかな?花粉症との関連性は別の機会に検証したいと思います(難しい問題は後回しにする性格です)。
追記:ちゃんと花粉症との関係を調べましたよ!
大人に絞って月別にグラフ化してみた
ここまでは、全年齢の集計結果をグラフにしましたが、このサイトは大人の中耳炎サイトです。中耳炎の発症は圧倒的に乳幼児が多いため、20歳以上の大人に限定して、集計してみました。
まずは2013年の月別です。
続いて、2010年からの2013年までの4年分の平均値から月別の分布状況を百分率にしました。
あらら、見事に差が無くなったとです。非常に考察しづらいです。
いわゆる不都合なデータというやつです。ここに載せるのを止めてしまえという悪魔のささやきもあったのですが、正義感が勝ったので載せることにしました。理研とは違うんです!(←おこられるぞ)
強いて言えば、大人の中耳炎は、春にやや多くなる傾向にあるかなぁ。やっぱり花粉症と関連性があるのかもしれません。しかしどの月も、どの季節も大差はないので、大人は四六時中、中耳炎には注意せよ!ということかもしれません。
中耳炎についての考察は今後も続けるので、いずれ判明することがあるかもしれませんね!(強引)
まとめ
-
季節の変わり目(12月,3月)に、中耳炎が多くなる傾向にある
-
大人に限っては、春に発症する人が多いが、季節の差は少ない
なんだか、尻すぼみとなってしましましたが、上述の傾向を念頭に、今年一年、生活することにします!
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